執筆者
ひらい内科クリニック
院長平井 拓
資格
- 総合内科専門医
- 循環器専門医
- 日本医師会認定産業医
このようなお悩みをお持ちの方は、奈良県大和郡山市のひらい内科クリニックにお気軽にご相談ください。総合内科・循環器内科の専門医資格を持つ院長が、高血圧の原因や合併症リスク、最適な治療法について丁寧にご説明します。
血圧とは、心臓から送り出された血液が動脈の内壁を押す力のことです。
心臓の働き・血管の状態・腎臓や神経系など、さまざまな要素によって調節されています。
血圧は一日の中でも変動し、朝起きたときに上昇し、
日中は高く、夜間・睡眠中は低くなります。
また、夏より冬のほうが高くなる傾向があります。
| 最高血圧(収縮期血圧) | 心臓が収縮したときの血圧 |
|---|---|
| 最低血圧(拡張期血圧) | 心臓が拡張したときの血圧 |
繰り返し測定しても血圧が正常より高い状態が続くことを、高血圧症といいます。
診察室での測定で最高血圧が140mmHg以上、
または最低血圧が90mmHg以上であれば、高血圧と診断されます。
高血圧症の約90%を占め、明確な原因が特定できないタイプです。遺伝的要因のほか、塩分の摂りすぎ・肥満・飲酒・ストレス・運動不足・野菜や果物の不足・喫煙などの生活習慣が関係しています。
腎臓の病気やホルモン異常など、明確な原因疾患によって起こる高血圧です。原因を治療することで改善するケースもあります。
高血圧が続くと血管が厚く硬くなる「動脈硬化」が進み、次のような重大な合併症につながります。
自覚症状がないまま進行するため、「サイレントキラー」とも呼ばれます。
早期からの予防と適切な治療が大切です。
正確に血圧を測るために、次の4つのポイントを心がけましょう。
値に大きな変動がある場合や気になる症状があるときは、記録をお持ちになってご相談ください。
治療は血圧の程度・年齢・他の疾患の有無などを総合的に判断して開始します。
年齢・性別・喫煙状況・合併症の有無などから「低リスク」「中等リスク」「高リスク」に分類し、治療開始のタイミングを決定します。
すべての方がすぐに薬物療法を
始めるわけではありません。
| 診察室 | 血圧130/80mmHg未満 |
|---|---|
| 家庭血圧 | 血圧125/75mmHg未満 |
| 塩分制限 | 1日6g未満が目標 |
|---|---|
| 食事の改善 | 野菜・果物を積極的に、飽和脂肪酸・コレステロールを控える |
| 適正体重の維持 | BMI 25未満を目標に |
| 運動療法 | 軽い有酸素運動を毎日30分、または週180分以上 |
| 節酒 | 飲酒は適度に控えましょう。目安はビール350mL缶1本や日本酒約1合程度/日。女性はその半分が理想です。 |
すぐに効果が出るものではありませんが、継続することで血圧低下と将来的な血圧上昇の抑制に効果があります。
生活習慣の改善だけでは目標血圧に達しない場合、降圧薬による治療を併用します。
| 薬剤の種類 | 作用 | 特徴 |
|---|---|---|
| カルシウム拮抗薬 | 血管を広げて血圧を下げる | 使いやすく副作用も比較的少ない |
| ARB (アンギオテンシン受容体拮抗薬) |
血管を収縮させる物質をブロック | カルシウム拮抗薬に次いでよく使用される |
| ACE阻害薬 | ARBと同様の作用 | 副作用として咳が出ることがある |
| サイアザイド系 | 利尿薬塩分と水分を尿として排出 | 高齢者や食塩感受性の高い高血圧に効果的 |
| β遮断薬 | 心臓の過剰な動きを抑制 | 狭心症・心筋梗塞後・頻脈合併例などに適している |
※表は左右にスクロールして確認することができます。
「降圧薬は一度始めると
止められない」
と心配される方も
多いですが、
大切なのは血圧を
しっかりコントロールし続け
ることです。
二次性高血圧は原因疾患の治療で改善することがあり、生活習慣が大きく影響している場合は改善によって薬が不要になるケースもあります。一方、多くの本態性高血圧では加齢や動脈硬化により血圧が上がりやすい状態になっているため、降圧薬の継続が必要です。
自己判断での服薬中止は
危険ですので、
血圧管理は
必ず医師と相談しながら
進めましょう。
大和郡山のひらい内科クリニックでは、総合内科・循環器内科の専門医資格を持つ院長が、患者さまお一人おひとりの状況に合わせた治療プランをご提案します。
また、高血圧と睡眠時無呼吸症候群(SAS)はしばしば合併することから、両面からのアプローチで治療をおこなっています。お気軽にご相談ください。